歯科

動物も人間と同じように、歯周病や虫歯、口臭などの問題を抱えることがあります。これらの問題を放置すると、動物たちの生活の質が低下し、さらに進行すると、心臓や肝臓、腎臓など全身の健康にも影響を与える可能性があります。
動物病院の歯科では、定期的な歯科検診や歯石の除去、歯科治療などを行います。歯石の除去には超音波スケーラーなどの専門的な機器を使い、全身麻酔のもとで行うことが多いです。また、虫歯や歯周病の治療も行い、必要に応じて抜歯することもあります。これらの治療は、動物たちの口腔の健康を取り戻し、痛みや不快感を軽減するために非常に重要です。

犬と猫の歯医者さん

皮膚科

動物病院の皮膚科は、動物たちの皮膚や被毛の健康を守るために、さまざまな診療とケアを提供しています。皮膚は、外部の刺激から体を保護する役割を持つため、動物にとって非常に重要な部分です。皮膚科では、かゆみや炎症、脱毛、皮膚感染症、腫瘍など、さまざまな皮膚の問題を診断・治療し、動物たちが快適に過ごせるようにサポートします。
皮膚科で診察を受ける際、最初に行うのは、皮膚の状態の観察と症状の詳細なヒアリングです。皮膚のトラブルは、アレルギーや感染症、寄生虫など、さまざまな原因で起こります。そのため、皮膚科医は、アレルギーテストや血液検査、顕微鏡検査などを使って、原因を特定します。診断結果に基づいて、適切な治療が行われます。

眼科

動物病院の眼科は、動物たちの目と視力の健康を維持するために、さまざまな診療と治療を提供しています。動物たちの目は、私たちと同じように、生活の質や行動に大きな影響を与えるため、眼科は動物の健康管理において非常に重要な役割を果たしています。
動物病院の眼科で診断される症状には、結膜炎、白内障、緑内障、角膜炎、眼瞼内反症などがあります。結膜炎は、目の結膜が炎症を起こす状態で、目の赤みや腫れ、涙の増加などが見られます。白内障は、水晶体が白く濁り、視力が低下する症状です。高齢の動物に多く見られます。緑内障は、眼圧が上昇し、視神経にダメージを与える疾患で、放置すると視力を失う可能性があります。

一般内科

一般内科では、診断のために血液検査や尿検査、X線検査、超音波検査などのさまざまな検査を行います。治療方法は、薬物療法から食事療法、点滴、外科手術まで多岐にわたります。病気の種類や症状の重さによって適切な治療が行われます。
また、一般内科では、治療だけでなく予防にも力を入れています。定期的な健康診断や予防接種、健康管理に関するアドバイスを提供することで、動物たちが健やかに過ごせるようにサポートします。
飼い主様は、動物たちの健康を維持するために、定期的な健康診断を受けること、食事や運動に気を配ること、異常があれば早めに動物病院に相談することが重要です。

外科

外科では、動物たちのさまざまな外科的問題を診断し、治療します。これには、骨折や脱臼、腫瘍、臓器の異常、胃捻転などが含まれます。動物たちは人間と同じように、事故や病気によって外科手術が必要な場合があります。外科部門では、これらの問題に対して適切な手術や治療を提供します。
外科では、手術を行う前に、徹底した診察と検査を行います。X線や超音波、CTスキャンなどの診断技術を駆使して、問題の原因や範囲を特定します。手術には麻酔が必要であるため、手術前には動物の健康状態をしっかりと評価し、麻酔のリスクを最小限に抑えるよう努めます。手術中は、獣医師と麻酔医が動物の状態を注意深く監視し、手術後も適切なケアとリハビリを提供します。

腫瘍科

腫瘍科は、動物たちの腫瘍に関する診断と治療を専門に行う部門です。腫瘍には良性のものと悪性(がん)があり、特に悪性腫瘍は動物たちの健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。腫瘍科では、腫瘍の早期発見、正確な診断、効果的な治療、そして症状の緩和を重視しています。
まず、腫瘍の診断では、X線、超音波、CTスキャン、MRIなどの画像診断を用いて、腫瘍の位置や大きさを確認します。また、生検を行い、腫瘍の組織を調べて良性か悪性かを判別します。こうした診断結果を基に、最適な治療方針が決定されます。腫瘍の治療は、腫瘍の種類や進行度によって異なります。良性腫瘍の場合、手術による摘出が一般的です。悪性腫瘍の場合、手術に加えて、化学療法や放射線治療、免疫療法などを組み合わせた治療が行われることもあります。これらの治療は、腫瘍の再発や転移を防ぐために重要です。

健康診断

健康診断の主な目的は、動物たちの健康状態を確認し、潜在的な問題を早期に発見することです。また、予防接種や寄生虫予防、栄養管理など、予防医療の計画を立てる機会でもあります。健康診断は、動物たちの健康を保ち、より長く元気に過ごせるようにするための基盤です。
動物病院の健康診断では、身体検査とともに、各種検査を実施します。獣医師が動物たちの目、耳、口、皮膚、心臓、肺、腹部などをチェックし、全体的な健康状態を評価します。必要に応じて、血液検査や尿検査、X線や超音波などの画像診断を行い、内部の異常を確認します。これらの検査により、腫瘍や臓器の異常、感染症など、早期に発見できる病気を特定することができます。

予防接種など

予防接種の主な目的は、感染症の予防です。動物たちは、様々な感染症にかかるリスクがありますが、予防接種によって多くの病気を防ぐことができます。これにより、動物たちの健康を守るだけでなく、他の動物や人への感染拡大を防ぐこともできます。
予防接種のスケジュールは、動物の種類や年齢、生活環境によって異なります。子犬や子猫の場合、初期の予防接種は特に重要です。適切な予防接種を受けることで、成長期に感染症にかかるリスクを低減し、健康な成犬・成猫になるための基盤を築くことができます。

各種検査

動物病院の各種検査は、動物たちの健康を維持し、病気や異常を早期に発見するための重要なプロセスです。身体検査、血液検査、尿検査、画像診断など、それぞれの検査が特定の目的を持っており、獣医師が適切な検査を選択します。動物たちの健康を最優先に考え、定期的な検査と適切なケアを提供することで、より長く健康な生活を送ることができます。もし、検査について疑問や不安がある場合、動物病院にご相談ください。獣医師とスタッフが、動物たちの健康をサポートします。

避妊・去勢手術

避妊・去勢手術は、動物たちの健康を保ち、望まれない繁殖を防ぐための重要な手術です。手術にはリスクが伴いますが、メリットが多いため、動物の健康と行動の改善に役立ちます。手術後のケアを適切に行い、動物たちが健康で幸せに過ごせるよう、獣医師と密にコミュニケーションをとりましょう。手術の適切な時期や術後のケアについては、獣医師と相談し、最適な方法を選んでください。動物たちの健康を守るために、避妊・去勢手術を検討してください。